准看護師の待遇がいい職場は?
正看護師よりも給料は低いですが、その中でも比較的待遇がいい職場に転職するという手もあります。
療養型病院
准看護師の悩みの1つである給料について、正看護師よりも低くなってしまう大きな要因として挙げられるのが、看護配置基準です。売上・収益に直結するため、経営側としては最も気になるポイントの1つです。急性期病院の場合、最高レベルの看護配置基準を満たす場合、正看護師の割合が70%を超えなければなりません。そのため、准看護師の採用に積極的ではないのが実情です。大学病院や国立病院では、正看護師しか採用していないケースもあります。
病院に勤務したいのであれば、おすすめは療養型病院です。療養型病院の場合、正看護師の割合は20%以上と、急性期病院よりもかなり低く設定されています。そのため、正看護師と准看護師の割合を大きく気にする必要はありません。急性期病院と比べて給料の差が小さく設定されているので、不満を持つこともないでしょう。
介護施設
介護施設は正看護師と准看護師の給料の差が小さい職場です。特におすすめなのは、特別養護老人ホームなどに多い社会福祉法人です。公的な要素が強く、公務員のように年功序列式で給料が上がっていくケースも少なくありません。そのため、長く勤めることができれば退職するまで給料が上がり続けます。
介護施設と同様に、訪問看護ステーションへの転職を考えている人もいるでしょう。ただし、訪問看護ステーションは診療報酬の差が大きいので、それに伴い給料にも差があります。また、准看護師のみを募集している訪問看護ステーションはそこまで多くありません。とはいえ、訪問看護師は大幅に不足している状況なので、時代が進むにつれて基準が変わる可能性はあるでしょう。
中小規模の個人病院
大手ではなく、中小規模の個人病院に転職するという手もあります。規模の大きい病院にはしっかりとした人事制度が設けられています。給料の算出がしやすく明確な点はメリットですが、悪くいえば融通が利きません。一方で、中小規模の個人病院には明確な人事制度が設けられておらず、前職を考慮するケースも少なくありません。交渉次第で給料が高くなる可能性があるため、病院の採用状況や自らの評価を適切に見極めた上でアプローチしましょう。その結果、以前よりも大幅に給料が上がるかもしれません。ただし、交渉次第では破談になる可能性もあります。交渉内容がカギになるので、そういったことが得意ではない人はプロの力を借りるなどの工夫が必要でしょう。