キャリアアップや成長の機会が少ない
准看護師はキャリアアップや成長の機会が少ない点が悩みの1つです。では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
キャリアアップに関する悩み
准看護師は正看護師に比べて研修などに参加する機会が限られてしまいます。規模の大きい病院が行っている研修は正看護師向けであることが多く、そもそも准看護師を積極的に採用していません。キャリアアップを目指していても、そのきっかけさえ掴むことができず悩んでいる准看護師が多くいます。結果的に、仕事に対するモチベーションを失ってしまう可能性もあります。医療現場で看護職としてキャリアアップするためには、正看護師の免許が必須といえます。准看護師がキャリアアップできる確率はゼロではありませんが、より確実に進めるなら正看護師の免許を取得しておいた方がいいでしょう。
正看護師になろう
正看護師になるだけで、働き方が好転します。自らの判断で看護業務を行えるだけでなく、看護計画の立案や他のスタッフへの指示、管理職への昇進が可能になります。これは、看護師としてのやりがいに直結するでしょう。転職先の選択肢が増え、給料アップを実現できる確率も高まります。
また、正看護師になることでキャリアアップの道が開かれます。正看護師の免許を取得した後、保健師や助産師、専門看護師、認定看護師などを取得してさらなる高みを目指すこともできるでしょう。
正看護師になるルート
准看護師が正看護師になるルートは主に2つです。まず1つが、働きながら定時制に通って目指すルートです。定時制は授業がない日や授業時間を通常の半分程度にしている日を設けています。そのため、准看護師として働きながら正看護師を目指せます。定時制の場合、養成学校には3年間通うことになります。ただし、働きながら通うのでハードなスケジュールになることは覚悟しなければなりません。通学だけでなく、課題や試験勉強への取り組みも求められます。特に、実習はあらかじめ日時が決まっているので、現職の勤務調整を含めて理解を得なければなりません。
もう1つが、時間の融通が利く通信制で学ぶルートです。准看護師として7年以上の実務経験がある場合は、通信制の養成所で正看護師の受験資格を取得できます。また、登校日数は2年間で50日以内に定められており、比較的余裕があります。すでに准看護師として経験を積んでおり、正看護師になりたいと考えている人はこのルートがおすすめです。なお、通信制での座学は通信教材を利用したものになりますが、実習は病院などに赴き見学実習を行います。面接授業や事例検討も実施するので、どの程度登校が必要になるのかを事前に確認しておきましょう。